阪神ジュベナイルフィリーズは、その前身から数えると創設66年になる由緒正しきレースです。その年デビューしたての牝馬の頂点を決めるレースとして位置づけされており、過去このレースから出世していった馬には近年ではアパパネ、ウオッカ、ブエナビスタなど、古くはヒシアマゾン、メジロドーベルなどがいますが、反対にこのレースを最後に全く活躍できなかった競走馬も少なからずいます。
2歳馬という、成長期真っ只中なこともあり、早熟な馬ではここをピークとし、その後勝てなくなるというのは珍しいことではないのかもしれません。過去10年の優勝馬と人気の相関関係を見てみましょう。
人気順 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
1番人気 | 2 | 2 | 2 |
2番人気 | 1 | 1 | 2 |
3番人気 | 1 | 0 | 1 |
4番人気 | 2 | 0 | 3 |
5番人気 | 3 | 1 | 0 |
6番人気以下 | 1 | 4 | 4 |
5番人気以内の優勝率が9割と、穴の開きづらいレースとなっていますが、反面で1番人気の優勝率はそこまで高くない、ということが挙げられます。そして、2着、3着になると不人気馬がぐっと混じってきやすくなります。人気馬1頭軸の受けに穴馬1頭加えるくらいがちょうどよいのかもしれませんね。
先述の通り、クラシックへ進む馬が多く出走していることから、すでに桜花賞・オークスまで半年を切っていることを考えると先を見据え、馬の力を見極める眼が試されることとなることでしょう。